アクション

イカれたジェイソン・ステイサム再び降臨!映画『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』R-18指定


原題『Crank: High Voltage』2009年製作

──前作『アドレナリン』で、マフィアに猛毒を打ち込まれた殺し屋チェリオス。生き延びる方法はアドレナリンを出し続けるしかない。エナジードリンクでは足らず、公然SEX、薬をキメながらマフィアを追うチェリオスは、激闘を制すもヘリコプターから落下…。普通ならそこでBAD END完結だが、アドレナリン野郎は不死身だった。そして今度は、中国マフィアに“心臓”を奪われる!代替品として移植された雑な人工心臓は、1時間毎に充電しなければ心停止。自分の心臓を取り戻すため、電気を体に流すチェリオスのヤリすぎ大暴走が再び幕を開ける。

出典:Lionsgate Movies official YouTube channel『Crank: High Voltage』Trailer

<span class="fz-12px">ゆきお</span>
ゆきお

大っぴらなエログロを笑いに昇華させる『アドレナリン』シリーズ第2作目。ぶっ飛んだジェイソン・ステイサムの受け入れ方法はシンプル!頭を空っぽにすればいい。イカれた役者とスタッフに心躍ってエンドロールまで行けば、照れ笑いする素のステイサムら撮影裏のおまけ付き。このシリーズを好む映画ファンがいるのは事実。しかし「一緒に観よう」と誘われた側が、あなたにドン引きする恐れも。ご注意を!

ここから先は、映画『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』結末ネタバレありのストーリーを綴ります。(本編1時間36分)

また、下記の時間表は、あくまでも目安です。

ヘリから落ちる殺し屋チェリオス(ジェイソン・ステイサム)は、一般市民の車を壊すが命に別状なし。
しかし、身動きが取れないでいると、手際の良い中国マフィアに連れ去られてしまう──

不死身の男チェリオスの心臓を欲しがる“大老”のため、真剣に手術する中国人医師。
その後ろには、中国マフィアの一員ジョニー・バン(アート・ハウス)。

丸見え状態にあるチェリオスの心臓にタバコの灰や唾を吐ける、ヘラヘラ顔の最低な奴だ。

ジョニー・バンのせいで少々バタつくが、無事に手術は成功して心臓が摘出される。
「おー。かの有名なチェリオスの心臓だぞ」と、鼓動を打つ心臓を手に感動する医師。

ボーっとしつつも誇らし気な顔のチェリオスに、新たな人工心臓が取り付けられ数週間経過──

チェリオスの前で人体図を見ながら次の摘出箇所を相談する医師は、大老が希望していたモノに印を。
言葉は理解できなくても、自分のアソコが取られると分かったチェリオスは医師を殺した。

だが、腹に巻いた(人工心臓)外付け電池パックの残量表示ランプは2つに。(フル充電は5つ)

恋人に電話しても不通。苛々するチェリオスは湧き出る敵を撃破し、最後の大男に銃を突っ込む。
「俺の心臓を盗んだのは、誰なんだ?」拷問に悶える大男は「ジョニー・バン」と、叫ぶ──

盗んだ車で走行するチェリオス。助けを求めたのは、友人で闇医者のドク(ドワイト・ヨーカム)だ。
色々あっての落下事件から、3か月も消息不明のチェリオスが生きていたことに驚愕し人工心臓を笑う。

だが、知識は豊富な男で事態をすぐに飲み込むと、人工心臓とその電池の仕組みを説明する。
「今の話、分かったか?」「全然、さっぱり(怒)」要は充電切れしないで、自分の心臓を取り戻せ。

しかし、並走する男たちに気を取られて衝突事故が起き、外付け電池パックが壊れてしまう。

結構優しい連中は、(充電切れ寸前で)しんどいチェリオスの頼みを引き受けることに。
言われた通り、アクセルをベタ踏み。

車のバッテリーと体を接続する、異常な男チェリオスの充電が完了した──

その後、心臓を持ち逃げしたジョニー・バンを追って、やって来たのはサイプレス社交クラブ(売春宿)
強いチェリオスに娼婦リア(バイ・リン)は「私の“ボディーガードK・コスナー”だ!」と、熱狂する。

そして、ジョニー・バンの次なる行き先、ライブ・ヌード(ストリップ劇場)を教えてくれた

乗り込むチェリオスの目に飛び込んだのは、踊り子に変貌した恋人イヴ(エイミー・スマート)。
「必ず戻る」と言ったが、ヘリから落ちてしまったチェリオスの死を信じたイヴは混乱する。

しかし、リアを片付けて復縁した。

突如勃発した踊り子も入り乱れる銃撃戦に勝ったチェリオスは、生き残りの男にボスの名を吐かせる。
エル・ウロン”通称フェレット(クリフトン・コリンズ・Jr.)…。だが、チェリオスはそんな奴知らない。

フェレットよりも、心臓泥棒ジョニー・バンを捕まえるほうが先だ──

ライブ・ヌード(ストリップ劇場)の騒動に駆け付けた警官を、スタンガンで撃沈させるチェリオス(ジェイソン・ステイサム)

車に乗り込んで次なるジョニー・バン(アート・ハウス)の行き先、ハリウッドパーク競馬場へ急ぐ。
だが途中、大規模なポルノ俳優ストライキに遭うと車を降りて駆け出す──

ここからおよそ3分間に渡って繰り広げられる、チェリオスのゆるい暴走劇。
股間の痛打、犬と青年、チェリオスを追う警官などは省略します。

警官に追い詰められたチェリオスを、間一髪で救ったのは友人ケイロ(エフレン・ラミレッツ)!?
「死んだと思ってた」と、チェリオス。(ケイロは前作『アドレナリン』でマフィアに惨い事をされ…)

誰も見分けられないほど同じ顔した彼は、ケイロの弟ビーナス(エフレン・ラミレッツ)だった──

いきなりチェリオスにビンタを食らわせ、バイク運転中も衝動的に発作が起きる危険なビーナス
マフィアを憎んでいる彼は、チェリオスが奴らを始末したと知っても許せるはずがない。

「全員を殺したのか? たとえそうでも、身内が復讐しなきゃ意味がない」
ビーナスの思いを受け止めるチェリオスは、“謎の男”フェレット(クリフトン・コリンズ・Jr.)の存在を伝えた──

ハリウッドパーク競馬場に来たが、電池切れ間近のチェリオス
場内は競馬ファンで大盛況でも、充電器の類は皆無。
「からっぽだ」と、再びドク(ドワイト・ヨーカム)に助けを求めた。

「摩擦だ 肌の接触で静電気が起きる こすれる相手を探せ!」

アドバイス通りにチェリオスが体をこすり付けると、こすられる老婦人が悲鳴を上げ警官が迫る。
追いついた恋人イヴ(エイミー・スマート)に助けられ大事にはならないものの、摩擦が全然足りない。だから…

芝コースに流れ込んだ2人は人目もはばからず行為を続け、競馬ファンもレースそっちのけで大熱狂。
中国マフィアのジョニー・バンも、歓声を上げていた。

充電も出来て急いでパンツをはくチェリオスは、心臓を取り戻そうと追うがまた逃げられてしまう──

立ち尽くすチェリオスの前に現れたのは、かつて殺しの標的だったマフィアのドン・キム(キーオン・ヤング)。
妙な縁で結ばれ、互いに命の借りもある。

だが、「あんたらの仲間に貴重なモノを奪われた 返してもらう」と、チェリオス
マフィアの創設者で、100歳の“大老”プーン・ドン(デビッド・キャラダイン)が危篤状態なんて関係ない。

激しい撃ち合いの末にキムと手下を殺し、再び心臓泥棒ジョニー・バン捜しが始まる──

ハリウッドパーク競馬場でチェリオス(ジェイソン・ステイサム)にこすられた、老婦人の愉快なインタビュー。
フェレット(クリフトン・コリンズ・Jr.)は、ライブ・ヌード(ストリップ劇場)の騒動でヘマした部下チコの乳首切り。
ヤリ終えたチェリオスに放置されて苛々するイヴ(エイミー・スマート)が、警官に捕まるなど約6分間は省略します。

イヴの後方には、野郎牧場クラブのオーランドに電話で協力を求めるビーナス(エフレン・ラミレッツ)
同じ頃、理解が早い救命士と出会えたチェリオスは、ずっと欲しかった人工心臓の正規電池パックを遂に装着。

すると、目の前にはジョニー・バン(アート・ハウス)

娼婦リア(バイ・リン)まで現れると、こっちを見ているチェリオスに猪突猛進の彼女が車に激突。
更に前作でチェリオスに脅された医師も再登場。だが、銃撃戦の巻き添えを食う。(出演時間約1分)
そして、チェリオスジョニー・バンは、決戦の舞台となる発電所で巨大怪獣と化す(約1分30秒の特撮モノ)──

勝利したチェリオスは、鍵付きの箱を奪いフタを開けるが心臓は入っていない。

残念ながらチェリオスの心臓は、すでに“大老”プーン・ドン(デビッド・キャラダイン)に移植済み。
だが、ドク(ドワイト・ヨーカム)だって、チェリオスの心臓を取り戻す作戦を進行中だ。

送り込んだ魅惑の女チョコレート(ジュラン・チディ・ヒル)が、“エロ大老”プーン・ドンを誘う──

噛ませ犬だったジョニー・バンを立たせ、発砲のマネをするチェリオス
だが、乳首を切り落としたチコが現れ、ジョニー・バンを射殺。チェリオスの拉致に成功する。

チェリオス気絶中の約3分は、生意気だった子供時代に母親(ジェリ・ハリウェル)と出演したテレビショーの回想。
その他、九死に一生を得た娼婦リアフェレットの情報を掴んだ野郎牧場クラブの男たちとビーナス
意識が戻ったチェリオスが受ける、拷問などは省略します。

名前を聞いてもサッパリ分からなかったフェレットと遂に対面し、ようやく誰なのか分かったチェリオス

真相は、始末したはずのベローナ兄弟(前作でチェリオスに毒を注入したマフィア)が3兄弟だった。
ハットトリックを逃したチェリオスは、悔しがる──

大勢のマフィアに囲まれ、開き直るしかないチェリオス(ジェイソン・ステイサム)
その姿を嘲笑うフェレット(クリフトン・コリンズ・Jr.)は、驚愕の復讐を準備していた

現れたのは、生き永らえるリッキー・ベローナ(ホセ・パブロ・カンティージョ)の頭部。
水槽の中に入ったリッキーは管に繋がれているが、執念深く「チェリオース」と呼び、その最期を見届ける気だ。

フェレットが仕掛ける拷問に、うめき声を上げたチェリオス

そこに、ケイロの復讐に燃えるビーナス(エフレン・ラミレッツ)が参上。
野郎牧場クラブのオーランドや、娼婦リア(バイ・リン)ら大勢の仲間も押し寄せた。

流血、失笑、何でもありの激しい銃撃戦が始まるのと同じ頃。
罠にかかった、“エロ大老”プーン・ドン(デビッド・キャラダイン)は残念がる──

サッカーボール(リッキーの頭部)を蹴り上げたチェリオスだが、充電切れ寸前でフラフラだった。
だが、銃撃戦が続く中、見つけた電柱に登って高圧の電気を体に流す。

炎をまとい正気を失っているチェリオスは、ビーナスを襲っていたフェレットに重いパンチを浴びせる。
何度も殴りつけ念願のハットトリックを達成するが、なかなか正気に戻れず全身大火傷だ──

チェリオスの心臓移植手術が始まり、釈放されたイヴ(エイミー・スマート)も見守った。
人工心臓、電池の類は外され、やっと自分の心臓が体に収まったチェリオス

すると、思わぬ異常事態が発生し、慌てるドク(ドワイト・ヨーカム)は蘇生を試みるが深刻だ。
そして、「チクショー!」と悔しがることしか出来ず、泣き出すイヴを連れて部屋を出た。

包帯グルグル巻き、ミイラ状態のチェリオス。手術台に残された彼の目が…開く──